こんばんは。ひろあきです。
今日は熊本地震をきっかけに、全国的にも注目が集まった「東京防災」という本についてご紹介したいと思います。
「東京防災」とは
災害に対する事前の備えや発災時の対処法など、今すぐ活用でき、いざという時にも役立つ情報をまとめた冊子です。
都はこれまでも、首都直下地震をはじめとする災害への備えを進めてきましたが、被害を最小限に抑えるためには、都民一人ひとりの力を結集させ、災害への対応力を高めていかなければなりません。都民の皆さんが、災害の発生を見越して、どのように事前の備えを行い、災害が発生した時には、どう行動したら良いのか、各家庭における防災の指針となることを目的として作成しました。あわせて、都民の皆さんの防災意識を高めてもらう契機として、平成27年9月1日現在で都内にお住いの方々に配布いたしました。
(東京都防災ホームページより)
つまり、もともとは東京都が都民向けに配っていた冊子なのです。ところがお役所の作ったものにも関わらず(失礼)、非常に出来の良いものだったために、欲しいという人が多く140円で販売していたそうです。
そんな「東京防災」の内容が熊本地震の際にTwitterで流されたことによって、全国的にも脚光を浴びることとなった訳です。
早速読んでみよう
さてこの「東京防災」ですが、140円で買える冊子版以外にも、ブラウザで読めるWeb版、電子書籍リーダーで読める電子書籍版があります。ここではその中でもKindle版をご紹介したいと思います。ちなみに電子書籍版は無料です。
個人的にはお金もかからず、かつネットにつながっていなくても読むことのできる電子書籍版を強くおすすめします。なぜならこの本が本当に必要になる時にはネットが使えるとは限らないですからね。
本を読んで考えた点
この手の本はダウンロードしたから安心というものではなく、内容を一読して、実践することが大事だと思いますので、早速読んでみました。ちょっとゆっくり目に読んで2時間ほどで読み終わりました。ここからは特に本を読んで考えたことを挙げていきたいと思います。
スマホのラジオで情報収集
普段、ラジオを聞いてる人ってあまり多くはないと思いますが、災害時には正しい情報を得ることが必須です。Twitterなどはデマや不確かな情報が多いし、テレビはセンセーショナルになりがちなので、ラジオでの情報収集がいちばんいいと考えました。
かといって普段聞きもしないのに非常用のためだけにラジオを買うというのもどうかなと思い、考えたのがスマホにradikoなどのラジオのアプリを入れておくことです。これなら場所も取らず、スマホに電気がある限りラジオを聞くことができます。
まあ、これの欠点はスマホがネットにつながっていなければ、ラジオを聞くことができないということなんですが、何もしないよりはマシかと思ったので早速radikoをスマホにインストールすることにします。
日常備蓄って良い発想だな
日常備蓄とは、日頃利用している食料品や生活必需品を少し多めに購入しておくことをいいます。今までの災害に備えての備蓄というと、普段使わない乾パンなどを保管してといったようにちょっとハードルが高い感じでしたが、普段使っているものをちょっと多めに買うだけなら簡単ですよね。
特に地震の後などは、買い占めや物流のまひなどの為に、お店から物が無くなってしまいます(自分は東日本大震災で経験済みです)。そうなった時に慌てないように普段から食料品や生活必需品をちょっと多めに買うことでストックしておくというこの日常備蓄。即実践したいですね。
乾電池の大きさって変えられるんだ
「東京防災」の207ページには単三電池を単二や単一に変える方法が書いてあります。これにはとにかく驚きました。言われてみればなるほどと思うのですが、この発想はなかったです。とても簡単にできます。これは是非「東京防災」をご覧になっていただきたいと思います。
テロや武力攻撃にも一応対応
「東京防災」では主に地震を想定した記述がメインですが、テロや武力攻撃への対応も4ページにわたって書かれています。この部分はもっとページを割いても良かったかもしれないですね。2020年には東京オリンピックもあることですし、テロへの心構えや対処法などがあればもっと良かったです。
昔、スイス政府が発行しているという「民間防衛」という本の日本語版を読んだことがあるのですが、その本では核攻撃への対処法や他国に侵略された時の対処法などが書かれていました。
将来的には、「東京防災」もバージョンアップして、あらゆる災害にオールラウンドに対応できる本になってくれるとうれしいです。
とにかく読んで行動しよう
日本はどこにいても地震のリスクから逃れることができませんし、地震以外の災害もいつ降りかかってくるかわかりません。熊本地震を決して他人事だと思わず、この「東京防災」を読んで、災害への備えを少しでもすることで、将来起こりうる災害の被害を少しでも小さくしましょう。それでは、また。