こんばんは。ひろあきです。
今回は、自分のように普通に働くことのできない精神障害者に欠かすことのできない障害年金を申請する際にネックとなってくる4つのポイントについて書いていきたいと思います。
年金保険料をちゃんと納めていたか
まずはこれが障害年金を申請する際の大前提になります。会社勤めの方や公務員の方はそれぞれ厚生年金や共済年金の保険料を納めているので基本的に問題は無いのですが、給与天引きというシステムがない国民年金の加入者の方で保険料をきちんと納めてなかった人は残念ながら障害年金の受給資格がありません。
障害年金を受けるための要件は以下のとおりです。
障害基礎年金を受けるためには、初診日の前日において、次のいずれかの要件を満たしていること(保険料納付要件)が必要です。
(1)初診日のある月の前々月までの公的年金の加入期間の2/3以上の期間について、保険料が納付または免除されていること
(2)初診日において65歳未満であり、初診日のある月の前々月までの1年間に保険料の未納がないこと
(出典:http://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/jukyu-yoken/20150401-01.html)
初診日を証明する書類
障害年金を申請する場合には、その障害の原因となった病気で初めて受診した医療機関の初診日を証明する書類(受診状況等証明書)が必要になります。
今通っている病院が初めて受診した病院であれば、特に問題は無いのですが、違う病院だったりした時はその病院に証明書を書いてもらわなくてはなりません。
自分の場合は、新潟にいた時の病院がそうだったので、今通院している病院のソーシャルワーカー経由でこの書類を依頼しました。金額は2,100円でした。
問題なのは、初診日から年数が経っていて、その病院に自分のカルテが残っていなかったり、病院自体が無くなってしまっている場合です。こういった場合は、処方箋や病院の受付記録、家計簿、はては日記などで証明するという荒業もあるようですが、なかなか個人でやるのは厳しそうです。
主治医の診断書
ある意味、これが一番ハードルが高いかもしれません。他の条件をすべてクリアしても、主治医が診断書を書いてくれなければ障害年金の申請はできません。ちなみに診断書は所定の様式があって、普通の診断書では申請できません。
自分の場合、当時通っていた千葉のメンタルクリニックの主治医に障害年金を申請したいと言ったらものすごいキレられて、大げんかしてそのまま喧嘩別れしたという経験があります。
結局その喧嘩別れした千葉の主治医が障害年金の診断書を書いてくれたのですが、間に自分の父親が入らなければ、障害年金を受給できるような内容の診断書を書いてくれたかどうかわかりません。
これから障害年金を申請しようと考えている人は、まずは主治医とじっくり話し合ってちゃんと障害年金を受給できるような内容の診断書を書いてくれるという方向に持っていくことが大事です。
なお、診断書を書いてくれないからといって、主治医を変えるのはあまりおすすめしません。なぜなら主治医を変えても、その新しい主治医にかかってから1年半たたないと診断書を書いてもらうことができないからです。
病歴・就労状況等申立書
病歴・就労状況申立書とは病気について発病した時から現在までの経過を時系列に記入したり、就労状況について記入したりするものです。
何がつらいかというと、自分の発病した時のことからを思い出して書いていくという作業がとてもつらいです。自分はこの書類を書き上げるのに1ヶ月近くかかりました。
この書類は代理人が書いてもいいのですが、その場合は代理人に自分のつらかった病状のことを話さなくてはならないので、つらいことには変わりないと思います。
社労士に手続きを頼むこともできるが…
以上、精神障害者が障害年金を申請するのに立ちはだかる4つの壁について書いてきました。最初の年金保険料を納めていたかどうかについては、納めていなければどうしようもないのですが、他の3つについては社会保険労務士に手続きを頼むことができます。
特に初診日の証明ができないような場合は社労士に頼むのも1つの手かもしれません。しかし、社労士に依頼することで主治医の機嫌を損ねることもあり(自分の場合はそうでした)、また高額の成功報酬を支払わなければならないことを考えると、慎重になった方がいいように思います。
一番いいのは病院のソーシャルワーカーと一緒に申請の手続きを進めていくのがいいように思いますが、ソーシャルワーカーがいない病院に通院している場合などは身近に障害年金の申請をした人がいれば、その人に相談してみるのも手かもしれません。
ちなみに札幌市内・近郊限定になりますが、ひろあきレンタルをしていただければ、障害年金申請のちょっとしたアドバイスなどはできますよ。レンタルの際にその旨言っていただけましたら、自分が実際に提出した病歴・就労状況申立書のコピーをお渡しすることもできます。
最後にこの記事はこちらのページを参考にして、書きました。ありがとうございました。