こんばんは。ひろあきです。
今回は双極性障害の方なら(まあ他の精神疾患の方もそうですが)、必ず障害者手帳を取っておいたほうがいいということについて書いていきます。
障害者手帳取得の5つのメリット
先ほどから障害者手帳と言ってますが、正式には精神障害者保健福祉手帳というそうです。では取得のメリットを挙げていきたいと思います。
税金が安くなる
所得税や住民税、それに相続税なども安くなります。具体的には所得税で27万円、住民税で26万円の控除があります(3級の場合)。
障害者雇用の対象になる
障害者手帳取得の最大のメリットといえるのが、俗に障害者枠と言われる障害者雇用の対象になることです。これによって、障害者でも働ける可能性が高まります。ただ、個人的には精神障害者が障害者枠で働くのは厳しいと考えています。
A型作業所で働くことができる
そこで個人的におすすめなのが、A型作業所で働くということです。A型作業所は雇用契約を結んで働くので、最低賃金は保証されています。自分もA型作業所で働いているのですが、時給800円で1日5時間月20日労働で約8万円稼いでいます。それに障害年金の月約5万円が合わさりますので、約13万円と実家暮らしなら悪くない金額となります。
今、A型作業所は特に都市部では沢山あるので(ちなみに札幌は約100ヶ所)、自分にあった作業所が見つけられたら、A型作業所という選択肢も入れておいていいと思います。
交通費の助成が受けられる
これに関しては大都市だけかもしれませんが、もし大都市に住んでいるならば、この恩恵も大きいと思います。自分の住んでいる札幌では手帳1級・2級で、札幌市内を走る地下鉄・バス・市電に無料で乗れる福祉乗車証(または福祉タクシー券39,000円分か福祉自動車燃料助成券30,000円分)というものがもらえます。
自分は3級なのですが、3級でも地下鉄・バス・市電で使える交通費助成カードというものを年間48,000円分(または福祉タクシー券13,000円分か福祉自動車燃料助成券10,000円分)もらうことができます。
公共機関の利用料などが減免される
これは個人的にはおまけだと思っているのですが、動物園や美術館などの公共機関の入場料が無料になったり、割引になったりします。それ以外にも携帯電話料金の割引や映画館の割引などもあります。
手帳取得のデメリットはないのか
いい事づくめのようにも感じる障害者手帳取得ですが、デメリットについても考えてみました。
障害者という烙印
障害者手帳を持つということは、当たり前のことですが、自らを障害者と認めることです。それが心理的負担になるということは考えられるかもしれませんね。また、もしかしたらご家族やご友人からの視線が気になるということがあるかもしれません。
ただ、これに関してはあまり気にしなくてもいいように思います。自分ももちろん障害者手帳を持ってますが、持っているからといって卑屈に考えたりすることはないです。自分が悪い訳ではないのだから、堂々としていればいいのです。
また、手帳は自分で手続をすれば、基本的にはご友人はもちろん、ご家族にもわからないはずなので、他人の目が気になる人はこっそり取得しましょう。
職場にバレると、社内的立場が…
自分のような福祉的就労ではなく、普通の職場で働いてる方は手帳取得がバレると出世コースから外れるんじゃないか、更には退職に追い込まれるんじゃないかという心配があるかと思います。
これはバカ正直にカミングアウトしたら、いいか悪いかは別として、おそらく心配は現実のものになると思います。障害者手帳のメリットだけを享受したいのなら、この場合は職場には隠し通すのが一番です。
例えば税金の控除を受けたいのなら、職場の年末調整でするのではなく、自分で確定申告して対応します。面倒ですけどね。
障害者手帳を取得しよう
ここまで、障害者手帳取得のメリットとデメリットを見てきたら、当然障害者手帳取得を前向きに考えると思います。それでは、障害者手帳取得に必要な物などを見ていきましょう。
必要な物は申請書と診断書、それに顔写真だけです。障害年金の診断書と違って、障害者手帳の診断書は医師も頼めば大体書いてくれるはずです。てか、明らかに手帳が必要なのに診断書を書いてくれないような医師だったら、これを機に変えてしまうことを強くおすすめします。
ちなみに障害年金を受給してる方でしたら、障害年金の証書を持っていけば、診断書は不要で、手帳は必ず取得できます。自分はこのパターンで、障害者手帳を取得しました。
手帳取得までは1〜2ヶ月待たされる場合がほとんどですので、気長に待ちましょう。あと、障害者手帳は有効期間が2年と決まっているので、取得後は更新を忘れないように。
まとめ
以上、障害者手帳取得のメリットとデメリット、取得の手続きについてごく簡単にご案内しました。
双極性障害は寛解することはあっても、完治することはない病気なので、病気と一生付き合っていかなくてはなりません。そんな生活を支える杖のようなものとして、障害者手帳取得を前向きに考えるきっかけにこの記事がなればいいなと思っています。
それではまた。